イベント運営ノウハウ

相互理解からプロダクトビジョン作りまで使える『Wevox values card』詳解!

こんにちは!

株式会社テクトレでTechCommitを運営しているmochiです。

昨今『心理的安全性』という言葉などをよく聞きますが、皆さんの職場やチームでは『心理的安全性』を確保するための具体的な取り組みなどされているでしょうか?

チームによっては1on1やアクティビティなど様々な工夫もされているかと思いますが、今回は面白い取り組みとして使える、「Wevox values card」というゲームを紹介します。

https://wevox.io/valuescard

具体的なやり方やコツ、応用方法まで紹介しますので、面白そうだなと思ったらぜひ参考にご自身のチームなどでも遊んでみてくださいね!

Wevox values cardとは

Wevox values cardはゲーム感覚で楽しくお互いの価値観などを深く知ることが出来るツールです。

公式サイトでは、

 

Wevox values cardは、個人の価値観を引き出すことができるカードです。
チームメンバーと価値観を共有し合うことにより、メンバー同士の相互理解を深めることができます。
相互理解が深まるほど、心理的安全性が確保されエンゲージメント向上が期待されています。
https://wevox.io/valuescard

という紹介がされています。
会によって「私が大事にしている価値観」などのテーマを設定し、価値観カードを選んでいくという方法が基本的な遊び方になります。
(実際に私もTechCommitのコミュニティ内でメンバーと遊んでみて、「そういうこと考えてたんだ!」ということがいくつも有り、価値観の共有によって仲が深まりました。)

Wevox values cardは物理カード(公式サイトから購入できる)とオンライン上で遊べるものがあり、今回はオンライン上で使う方法について解説したいと思います。
https://values-card.wevox.io/signin

Wevox values card onlineのやり方・内容

やることは、大きく「準備・本編・意見交換(総評)」の3つのフェーズに分けて進行を考えるとスムーズでしょう。

準備フェーズ

まず、Wevox values card onlineのルーム作成ページに飛んでいただくと下記の画面が表示されます。

ホストの人は最初にこのページ左側中央付近にある『新規ルームを作成』からルームを作成してIDを取得します。
チャットなどで他の参加メンバーにIDを伝えて、同ページで入力して参加してもらいましょう。
ルームを立てるときにはテーマなども設定できます。
応用方法でまた利用例などを挙げますが、とりあえず初めはデフォルトの『人生で大事な5つの価値観』で遊んでみるのが盛り上がりやすくてオススメです。
なお、1ルームで8名まで参加可能ですが、4〜5名位のほうが話しもしやすいので、交流なども目的とする場合は人数を分けるなど調整するのもよいでしょう。

本編フェーズ

チームメンバーが揃ったらいよいよ本編開始です。

まず、主催者がルームを立て、招待リンクを発行し、参加者に送ります。
参加者が集まったら、テーマ設定を行いゲームを始めていきます。

ゲームが始まると、自分の手札に5枚価値観が書かれたカードがあり、テーマに沿って自分に合う価値観を選んでいきます。

自分のターンになったら、山札か捨て札(参加者が捨てたカード)から一枚引きます。

引いたカードと元の5個の価値観を比較し、自分に合うものを5枚残して、
5枚の中だとちょっと違うなと思うものを捨て札としていきます。

これを参加者同士で回していき、山札がなくなったら終了です。
価値観の例としては、
挑戦、信頼、変化、愛、自由、健康、誠実、夢
などがあります。

なお、下の動画はTechCommitのメンバーで行った様子です。
実際の進行方法や雰囲気などが伝わるような動画になっていますので、是非よりよい会の開催の参考にしてみてください!

意見交換(総評)フェーズ

カードがなくなったら、参加者が選んだ価値観一覧の画面に移ります。
この画面で各々の選んだ価値観、何故その価値観を選んだのかを発表し、お互いに気になったポイントなどを質問もしあってみましょう。

会によってカードが取れたり取れなかったりもするので、何回かやっても若干の違いは出ますが、傾向はほぼ変わらない形に落ち着きます。
人によってかなり特徴が出るので、特に選んだ理由や体験などを話すことで、その人の考え方や大事にしている価値観、譲れないものや優先度などを知る切っ掛けになるでしょう。

実際にやってみた感想

今回実際に収録のために参加して下さった方の感想としては、

  • 「他の方の見てて自分では選ばないやつの塊だなぁって思って、やってて楽しかったです!」
  • 「あまりこういう機会がないと聞けないこととかあってやってて楽しかったです!」
  • 「この価値観を選んだ理由とかめっちゃ共感できる〜!というのもあって面白かった」

といったものがあがっていました。
本当に個性が出るので様々な気付きがあります。

一緒に仕事をしている仲間のことをより知れると、「あの人はこういう仕事好きそうだな」というものだったり、「多分こういう言い方されるの嫌だろうな」といったことも想像しやすくなり、口頭はもちろんテキストコミュニケーションなどもより円滑にできるようになった気がします。

開催で気をつけたほうが良いポイント

実際に開催するときに、より良い会にするためにやったほうが良いと思われる内容もまとめておきます。

(1)ゲーム前にアイスブレイクと目的共有をしっかりやろう

最初に「より強いチームを作るために、まずはコミュニケーションしやすくするためにお互いのことを知ろう!」など、集まったメンバーで前のめりになりたくなる目的を共有しておくと良いです。
会社や集まったメンバーにもよりますが、チームビルディングを目的に行う場合、共感できるプロダクトの開発目的やチームの存在意義の共通認識もシェアしてからゲームを行えると、意見や質問・ボケ/ツッコミ・共感などがうまれより効果的に交流も行えます。

(2)盛り上がるとかなり時間がかかるので注意しよう

公式にはプレイ時間の目安として30〜40分と書いていますが、コミュニケーションを取りながら、また最後に総評として話す時間を設けるとまず30分では終わりません。
もし厳密に時間を区切りたいのであれば、1人数十秒など時間制限を設けてサクサク進めるなど工夫したほうがよいでしょう。
ただ、下手に時間制限を設けないほうが議論や交流が促進されますので、特に初回は目安時間の1.5倍から2倍くらい時間を確保しておくのがオススメです。

(3)途中を記録して最後に総評を話そう

すべての手番が終了すると、最後の画面では現在はそれぞれの手札に残っているカードのみが表示される仕様になっています。
つまり、『捨てたカードが見れなくなる』ので適宜印象に残ったところをメモしたり、終了前に場に出ているカードをスクショなど取るとより振り返り・総括での話が盛り上がります
特に何処で迷ったのか、どういう話・カードがその人らしいのかなど、最後にお互いに意見交換をすることでより深い相互理解に繋げられます。

チームビルディングとしての応用方法

個々人の価値観確認が一番分かりやすく汎用的な利用方法ですが、応用方法として、『会社やチームの方針・大事にしたいこと』、『プロダクトのビジョン・ブランド』など、皆でvalues cardを通して自分の意見を具体化・意見交換をするというのも面白いです。

特に新しいチームの立ち上げや、プロダクト開発等における結束力を高めたいとき、向き直りをしたいときなどに、カードを使ってお互いの想いやイメージなどを『言語化』して交流・意見交換できるというところが通常の会議などとは違って面白いポイントです。

(プロダクト開発の場合、プロジェクト憲章やインセプションデッキなどを作る前にWevox values cardを関係者を集めて行えると、内容の作り込みも少しスムーズにいくかもしれません)

最後に

普段は照れくさかったりドライな関係になっていたりもして、個人またはチームで将来やりたいことやあるべき姿、お互いの大事にしたいことなど、価値観や想いを共有する機会がないチームも多いかと思います。

 

Wevox values cardを使うことで手軽なイベントや遊び感覚で手軽にチーム内で開催もしやすく、楽しく相互理解を深めるキッカケを作ることができます!

 

なんとなく楽しそうだなと思った方や、心理的安全性などに課題感がある方など、雰囲気や人間関係の改善の取っ掛かりとしてもぜひお試しください。