イベント運営ノウハウ

oViceではじめるオンライン輪読会(たまり場としてのバーチャル空間)

ITエンジニア向けコミュニティのTechCommit運営の井上です。

TechCommitではもくもく会(自主勉強会)や輪読会などを、oViceというツールを利用して実施しています。

この記事ではリモートワークなどを始めとした、オンラインのコミュニケーションをどうしようか考えている方にoViceがどのように面白いツールなのかを紹介できればと思います。

井戸端会議を立ち聞きできる

oViceには近くの人にだけ話しかけられるという特徴があります。
基本的には向きや距離によって声が聞こえたり聞こえなかったりします。

ただし、『オブジェクト』という下画像の白い丸を設置して、クリックすることでオブジェクトに繋がっている人は個々人の距離に関係なくそのオブジェクトを利用したコミュニケーションが出来るようになります。

オブジェクトには音声だけ共有する「スピーカー」、Webカメラで自身を写すこともできる「ミーティング」、画面を共有して他の人に見せられる「画面共有」などがあります。

オブジェクトの良いところは『距離感』があることで、会話には入らないけれども少し何を話しているか聞いてみたいというような『聞き専参加』がしやすいことです。

初見では少し使い方がわからない方もいるので案内する必要はありますが、Zoomなどにはない様子をうかがうことが可能な面白いユーザー体験かなと感じます。

会議室で空間を区切れる

管理画面からマス目を指定して『会議室』を設置することが出来ます。

会議室に入ったときのコミュニケーションは、ZoomやGoogleMeetなどのようなミーティングと似た形で、会議室に参加した人とのみ音声会話をしたり画面共有したりすることができます。必要であれば、入室できないように会議室にカギをかけることが出来ます。

井戸端会議ができる反面ちょっとパブリックな場で話す内容ではないときなど会議室に移動したり、グループワークなどの待ち合わせとして一緒に作業をすると行った使い方がやりやすいです。

oVice会議室のユニークな点は会議室として設置したマス分の人数までしか参加できないところです。バーチャルなのに物理的な広さを意識させる仕様になっており、予約機能なども有り本物の物理会議室のような運用が可能です。

YouTubeを同期的に再生できる

オブジェクトによりYouTube上にある参考情報などの動画を、再生・一時停止などを同期的に視聴することが出来ます。もちろん画面共有など他のオブジェクトと同時に利用が可能です。

TechCommitではoVice上でオンラインのボードゲーム大会などを開くことも多いのですが、これらを活用してボードゲームのルール解説などの動画を皆で最初に見てから遊ぶという使い方がしやすいので、コミュニケーションが捗って便利です。

固定オブジェクトが配置できる

会議室を配置することはもちろん、画像や動画を置いて自分たちの部屋に案内を置いたり飾り付けることが出来ます。

例えば↓のように、TechCommitでは下記のようなものを配置しています。

  • 案内板
  • 固定の会話オブジェクト
  • クリックしたらアンケートのURLが出てくるポスト
  • 輪読会開催中の書籍案内

オブジェクトは(権限設定により)自由に書き込める伝言板のようなメモを置いておけるのも面白いです。

WebhookでSlackと同期やデータ集計などもできる

oViceではWebhookと連携させることで、チャットの内容をSlackなどにリアルタイムで飛ばしたり、GASで訪問者数などを集計したりすることも出来ます。

基本的なリアルタイムでの会話などはoVice上で行いますが、入退室やチャットの内容などをSlackにも送ることで、今誰がいるのかが分かるのでオフィスなどのような使い方はもちろん『たまり場』として使うような場合には訪問のキッカケなどにもなって良いと思っています。

詳しくは下記公式ヘルプおよび、中の人が書いているQiitaの記事を参考にしてください。

https://ja.ovice.wiki/0a2b45ec8d884834b8770889959c944e

まとめ

oViceはオンラインのバーチャル空間でありながらも、あえて物理的な制約などを感じられるところなどが独特な面白さが有ります。
特にTechCommitのようなコミュニティで、もくもく会などの会場や交流系イベントなどでも活用するようなたまり場が欲しいときにはあっているかなと思っています。

その他、基本的な設定方法や使い方はoVice公式のガイドによくまとまっているのでそちらを参照してみて下さい。

また、面白そうだなと思ったら、公式がお試しで無料開放している部屋などもあるようなのでぜひ試してみてください。